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たまごエッセイ 玉子屋っ子、世にはばかる
Reikoのたまごエッセイ11
イギリスの伝統的な家庭での2週間
心のこもった料理とコーディネートにほれ込んだ私
もう何年か前のことになるが、ちょうどこの時期6月下旬から7月にかけて、イギリスに2週間ほど旅行したことがある。友人がイギリスに語学留学しており、その滞在中に遊びにこないかと誘われたからだった。 滞在場所はストラトフォード−アポン−エイボン。そう、あのシェークスピアが生まれた所である。私はその友人がホームステイしている家に、転がり込んだのだった。
イギリスは田舎がいい、とよく言われるが、ストラトフォード−アポン−エイボンもロンドンからバスで三時間ほどの小さな田舎町で、私が訪ねた6月は本当に素晴らしかった。まさに緑は生い茂り、花は咲き乱れという感じである。
私がステイした家は伝統的なイギリスの家庭だった。そこに住んでいるのは、アンとお母さんのマミー、そして愛犬2匹。アンはロンドン大学出の才女で、家の中のすべてのことを取り仕切っている。部屋の掃除、庭の手入れ、そして食事からホームステイしている学生の世話まで。スーパーウーマンなのである。
よくイギリスは食事がまずいと聞くが、それは、イギリスの家庭に入って食事をしていないからだと思う。この家にステイすることによって、そういう考え方は見事に払拭された。私が料理に関わった仕事をしていると、友人があらかじめアンに伝えてくれていたので、アンは私達のために伝統的なイギリス料理を作ってくれた。
何より私がうれしかったのは、そのもてなし方だった。料理自体はメインディッシュ、サイド・ディッシュ、デザートくらいで、決して贅沢なものではないが、すべてアンの手作りであり(もちろんデザートも毎回手作り)、メインディッシュは毎回アツアツのものを、アン自らがサービスしてくれた。アンとやさしいマミーと友人と私の4人でとる食事の何とおいしかったことか。
食事をとるテーブルは、100年近く使っている重厚なもので、大事に磨き上げられている。熱い料理ののった皿は直接置いたりしない。テーブルの上には必ずプレートを置き、その上にのせる。それほど大事にするのだから、古いものが残るわけだ。
心のこもった料理とコーディネートにほれ込んでしまった私は、イギリスにいる間ずっと、何を食べたかノートに書き写していた。それと写真も。今から見直してみると、かなりおもしろい。ここに掲載した写真はその時私が撮ったもの。私の興奮状態が伝わるでしょう? みなさんもどこかに旅をされる時、やってみるといい思い出になりますよ。
人をもてなすことの本質を感じた
そのなかで一番思い出深いのは、やはりアフタヌーンティー・パーティーでしょう。これもアンが私の希望をかなえてくれたもの。飲み物はもちろんミルクティー。
イギリス人は本当によく紅茶を飲む。ティールームに行っても、紅茶を頼むと、ポットにたっぷり入ってくるし、それに必ず紅茶の濃さを調節するように、お湯がついてくる。ミルクもミルクジャーにたっぷり入っている。アンの家でも何度も「ティー?」と聞かれたなー。
食べ物の方はというと、甘いもの(ケーキ)と辛いもの(っていうか甘くないもの、セイボリーという)が用意されていた。日本の喫茶店のアフタヌーンティー・セットとかいうと、ジャムとクリームのついたスコーンとサンドイッチがオーソドックスだろうか。
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アフタヌーンティー・パーティ・メニュー
■セイボリー
ブレッド&バター
チーズスコーン(上にトマトがのせてある)
パンケーキ(ドロップ・スコーン)
■ケーキ
トライフル(スポンジにカスタードクリームやフルーツを重ねたもの)
チェリーケーキ
チョコレートケーキ
■ミルクティー
このメニューのなかから、イギリス好きの読者の方に、アンから習ったチーズスコーンの作り方を特別にお教えしよう。
●チーズスコーン
材料
薄力粉…8oz(225g)、クレーム・オブ・タータ…小さじ1、ソーダ(重曹)…小さじ1/2、塩…小さじ1、バター…2oz(50g)、ミルク…1/4Pint(150ml)、チェダーチーズ(すりおろし)…2oz(50g)
作り方
@牛乳以外の材料をボールに入れ(薄力粉はふるっておく)、ナイフを使ってバターを刻んでいく。小豆粒くらいになったら、手でこすりあわせサラサラにする(バターが溶けないように注意して!)。
A@に牛乳を加え、こねないようにひとまとめにする。
B麺棒で1.5p厚さにのばし、7〜8pの丸型で抜く。
Cオーブン皿にベーキングシートをしき、スコーンを並べる。表面に牛乳をハケで塗ってオーブンで焼く。230℃で7〜10分くらい。
焼きあがったら網の上にのせて冷ます。プレーンタイプがよければ、チーズを入れなければよい。イギリスだからチェダーチーズを使っているが、パルメザンチーズでもグリュイエールチーズでもお好きなものでよい。
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土地の本屋で見つけた料理本からの一品
アフタヌーンティー・パーティーは、アンのお友達も集まって、とても楽しかった。人をもてなすことの本質を感じたような気がした。もし外国からの友人が来たなら、日本のよさをどういう形で伝えられるかと、考えさせられるひとときでもあった。
私が旅先で、市場や食料品店に行くというのは前にお話ししたが、その他に行く所がある。それは、本屋。その土地の人が読むような情報誌や、その土地の人が利用しているような料理の本を見つけるのが好きだ。この時に買ったのは、ジンジャーブレッドの本と、もちろんタマゴ料理の本。
ストラトフォード−アポン−エイボンでゲットしたタマゴ料理の本の中から一品ご紹介しよう。
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●EGG AND AVOCADO TOMATOES(タマゴとアボカドとトマトって、そのまんまの料理名じゃん!)
材料(4人分)
トマト…4個、タマゴ(L玉)…4個、チャイブ(生)…刻んだものを小さじ1、アボカド…1/4個、黒粒こしょう…適宜、バター…60g、サワークリームまたはヨーグルト…小さじ4
作り方
@トマトはよく熟して、大きめのものを選ぼう。上面を切り、種をスプーンで取り出してお く。
Aボールにタマゴを入れ、ほぐし、そこにチャイブ、1p角くらいに切ったアボカド、黒粒 こしょうを加える。
Bフライパンにバターを入れ、火にかけ、バターが溶けたらAを流し入れ、スクランブル エッグを作る。
Cトマトのシェルに、アボカド入りのスクランブルエッグを盛り付け、サワークリームまたはヨーグルトをトッピングする。
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簡単に作れるわりに、ちょとおしゃれな感じの一品。朝食やブランチに、またはオードブルにしてもよいかもね。これからの季節、美味しいトマトが出てきたらお試しあれ。(養鶏の友2000年7月号)
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